NISAの概要

NISAの概要

 NISAの概要を紹介します。

 

NISAとは

 銀行や証券会社などの金融機関で、少額投資非課税口座(NISA口座)を開設して株式や投資信託、ETFやREITといった金融商品を購入すると、配当金(インカムゲイン)や売買益(キャピタルゲイン)などの利益が、非課税となる制度のことです。
 今持っている株式などの金融商品をNISA口座に移すことはできません。

 

NISA口座が開設できる金融機関

 NISA口座が開設できる金融機関は、銀行や証券会社、ゆうちょ銀行、信用銀行などです。いわゆるネット銀行やネット証券でもNISA口座を開設できます。

 

NISA口座を開設可能な人

 NISA口座を開設する年の1月1日の時点で20歳以上である、日本国内居住者です。所得制限などはありません。学生でも開設可能です。
 ただし、NISA口座は、1人につき、1口座しか作れません。

 

NISA口座開設の流れ

 細かい点は金融機関によって違いますが、NISA口座開設までのおおまかな流れは次のとおりです。

  1. NISA口座を提供する金融機関で申込書をもらう。
  2. 申込書に記入し、住民票と一緒に郵送する。
  3. 申込を受けた金融機関はNISA口座の重複を防ぐために、税務署に申請する。(ここで1人につき1口座がチェックされるわけです。)
  4. 問題なければNISA口座開設されます。

 

非課税の対象

 金融商品に投資して得られた配当金(インカムゲイン)や売買益(キャピタルゲイン)などの利益が非課税となります。利益の額に上限はありません。

 

投資額の上限

 1年の投資額の上限は100万円です。途中で売却しても、その売却分を再利用することはできません。

 

投資額の追加

 毎年、新たに100万円の枠が追加されます。
 余った枠は翌年以降には持ち越せません。
 たとえば、2014年に50万円しか投資しなかったとしても、2015年は100万円までしか投資できません。

 

非課税の期間

 非課税の期間は投資した”年”から5年間です。例えば、2014年5月に買った投資信託は、2018年12月までに売って得られた利益が非課税となります。
 5年を過ぎるとNISA口座の株式や株式投資信託等は、特定口座や一般口座などの課税口座に移り、その後の配当金や売買益等については課税されます。5年過ぎてもその枠をNISA口座として使いたい場合は、ロールオーバーをすることです。ロールオーバーとは翌年追加される枠に移行することです。しかし、ロールオーバーすると新たな100万円の投資枠を使えません。

 

投資可能期間

 NISAの投資可能期間は2014年〜2023年です。毎年上限の100万円ずつ投資していくと、合計1000万円投資できることになります。しかし、ロールオーバーすると新しい100万円の枠は使えません。
 NISA最終年の2023年に投資して得られる利益は2027年12月まで非課税となります。