運用管理費用(信託報酬)は高い方がいい?|投資信託の選び方

運用管理費用が高い方がいいのか?

 運用管理費用とは投資信託の運用・維持・管理のため、信託財産から支払われる費用です。投資信託会社、信託銀行、販売金融機関が受け取ります。以前は信託報酬と呼ばれていました。支払総額や三者の配分比率などは目論見書に記載されています。
 運用管理費用は、年率0.5〜3%程度で、それを日々信託財産から差し引かれていきます。信託財産とは、投資家が保有している投資信託に組み入れられている株式や債券などの資産です。

 

運用管理費用が高くても運用成績が良いとは限らない

 運用管理費用が高いほうが良いのでしょうか?結論から言うと、運用管理費用が高い投資信託が、常に高い運用実績をあげる保証はありません。
 マーケットの行方がどうなるか分かるファンドマネージャーなんて存在しないからです。
 世界でも有名なファンドマネージャーを雇ったり、優秀なシステムを導入したりしても、高い運用成績をあげられるとは限りません。ノーベル経済学賞を受賞した人たちが中心となって作った運用システムをもつ投資信託が破産したという歴史もあります。
 ”高度”な運用をしても、成績が必ず良いものになるわけではありません。運用管理費用が高い投資信託が、必ず優秀であるとはいえないのです。

 

ならば運用管理費用は安いほうがいい

 運用管理費用が高い投資信託を購入しても、高い収益を得られるとは限りません。運用管理費用が安い投資信託を購入しても、低い収益になるとは限りません。
 ならば、できるだけ運用管理費用は安いほうがいいでしょう。購入時手数料同様、コストは投資家の運用状況に大きな影響を与えます。投資信託選びでは、コストにも注意しましょう。